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「2006年賃上げ妥結」について考える

                                                                              榊 飛雄馬

数年ぶりのベースアップの賃上げ要求が焦点となった06春闘。3月14日、経営協議会で会社から回答が出された。「2500円の要求に1000円の回答、しかも全組合員一律の昇給ではなく能力役割給評価昇給の原資に配分するなんて、私には回ってこないわ。」(40代女性)。「定昇もなく、去年移行給がなくなり、今年から調整給まで減らされる俺たちには賃上げは無縁の言葉になった。」(50代男性)

組合は会社の回答水準が他産業や薬業大手他社と比べても高水準であり、交渉姿勢を評価して3月16日妥結しました。

組合支部の中には「2500円の要求は全組合員一律に配分してほしい」と支部としての要望を出したところもあったと聞きます。この意見が組合員が望んでいたことだったと思います。2500円が交渉の結果1000円になったのは非常に残念であるし、「昇給においても成果に応じた対価――能力役割評価に応じて配分することが、従業員のやりがい・働きがい、ひいてはシオノギの競争力の向上につながる」との会社の主張は「本当にそうですか」と言いたい。成果主義になって営業の人たちはやりがい、働きがいを持ち、売り上げが増えているのですか?研究の人たちは新薬を次から次へと開発しているのですか?製造の人たちは苦情・品質トラブルがなくなったのですか?決して良くなってはいないのではないですか。

かえって悪くなったと思います。目標を100%達成しても普通、110%、120%達成しないと良い評価は与えないとする上司。成果とは?目標とは?評価とは?いろんなことに?がつきます。

アメリカの成果主義は管理職だけに適用していると聞きます。また、先に成果主義を導入した企業は、評価で悩んでいます。一向に業績が伸びず品質問題・個人評価問題でトラブルを起こしたことで、成果主義賃金と年功序列型賃金を組み合わせたり、または年功序列型賃金に戻しているところなど見直しが増えています。成果主義賃金は「従業員のやりがい・働きがい、ひいてはシオノギの競争力の向上」とは反対に「従業員の将来に不安」を持たせ、「いきがい、働きがいをなくす」もので、シオノギの競争力を落とす」ものでしかありません。

1000円と少ない金額ではなく、利益に見合った5000円以上のベースアップを全労働者に一律に分配してこそ、「やりがい、働きがい」が望めるものであり、みんなの要望であると思います。経営陣と労働組合執行部の再考を強く願うものです。

成果主義賃金QA ここが知りたい特集/成果主義賃金Q&A

成果主義賃金関連の本

『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』(光文社 城 繁幸著)
『虚妄の成果主義』(日経BP社 高橋 伸夫著)
『<育てる経営>の戦略 ポスト成果主義への道』(講談社 高橋 伸夫著)
『終身雇用と年功賃金の転換』(ミネルヴァ書房 小越 洋之助)


「あまがさき9条の会」に参加して
                                     S,K
4月29日、新聞の折込を見て参加しました。1周年を迎えての記念講演で、ますます元気であちらこちらに、次々と会が増えつつあることが確認できました。9条の会事務局長の小森陽一という東京大学の教授が、どんな話を聞かせてくれるのかも興味がありました。

 彼は、「憲法を守る運動の到達点と今後の課題」というテーマで、語り語るほどに饒舌になっていきました。学校であまり習うことの無かった近代史から始まり、教育基本法を変えることがどんなに戦争をする人間作りに加担させようとしていることなのか、たとえば「愛国心」という言葉ひとつとっても「いいんじゃないの」って感じで軽くかんがえてはいけないと。

 
 自民党の憲法改悪のたくらみが、なぜ「新憲法草案の制定」と銘打っているのかについても、「憲法は権力を縛るものであり、権力が行き過ぎることのないよう見張るものであり、憲法99条には議員はこの憲法を守らねばならないとあります。権力が憲法改正と銘打てない理由がここにあります。」いかに、庶民こそが声をあげ、憲法を護ることが大切なのか、言語にかかわる人々が言葉を大切にするからこそ警鐘を鳴らしているのです。

 先日亡くなられた湯川秀樹博士の奥さんは、湯川博士とともに行動し博士の遺志を引き継ぎ、世界の国の憲法に「戦争放棄の言葉を」と訴えていた方だと知り、ますます私たちはこの大切な憲法を守り継承せねばと思いました。

こんな「本」があります。読んでみませんか!

「明仁さん、美智子さん、皇族やめませんか〜元宮内庁記者から愛をこめて」
 (板垣恭介著・大月書店・1,200円=現在約1万部売れているとのこと)                       
                    ホームページ読者 山田 一

 ご存じのように、皇室典範に関する有識者会議は、女性・女系天皇容認に踏み切りましたが、この本の著者は言っています。「だが待てよ。一人の女性の、敢えて言えば『犠牲』によって天皇制を存続させようとするのは、もってのほかだ。高齢による天皇の退位は議題にすらならなかった。いま考えなければいけないのは、こういう制度がこれからも必要なのかということだ。」

 僕がこの本をぜひ読んでもらいたいと思うのは、天皇や皇室について論じているものでありながら、日本の国のあり方を考えさせるものとなっているからです。

今、「憲法」や「教育基本法」を変えようという動きが急ですが、それらについても考えるヒントを与えてくれます。

 もう一つ。

著者はまた、「橋のない川」で知られる作家住井すえが「九十歳の人間宣言」という本の中で、天皇制についての次のように語ったことも紹介しています。

 「天皇の地位が世襲であるかぎり、世襲というのは封建主義ということなんです。封建社会というのはどういうことかというと、世襲で家柄が決まっていく。世襲、すなわち封建なのです。

 日本が敗戦後民主国家になったのなら、天皇は、当然、選挙で選ぶべきものなんです。それをだれも選挙で選ぼうと言わないし、天皇もまた、『ぼくは選挙で選んでもらったのではないから、その席にはつけない』とも言わずに、変なものを着て、変な儀式をやって、天皇で通るという、これは、日本はまだまだ民主国家じゃないんですね。」

 みなさんはどう思われますか。


パート社員になって、雑感                      
                                       千 ちひろ

シオノギを辞めた後、新聞広告で見つけたパート先の会社に勤めてまず驚いたのが、次長も課長も休暇をよく取ること。6ヶ月過ぎて直属長から10日間の有給休暇シートを渡された時にも「休暇には期限あるから残さないよう早めに休みなさいよ」と言われたこと。

そしてなにより組合員の賃金一覧表(60歳まで1歳きざみの年功序列の賃金表)が職場に張り出されているのに気付いた時。そして社員のMさん(55歳女性)が「私は病気で1年以上休んだから、この通りの金額。普通の人はもっと多い。これは最低賃金やもん。」と言った時、『なんかここの会社はシオノギとちょっと違うぞ』と言う感触を持ちました。

ちなみに張り出されている金額はシオノギの基幹職の賃金とほぼ同額でした。新人教育の時には総務課長が「うちの会社は中小企業にしては給料が良いし、厚生年金基金も本人割会社割です。」と、ちょっと自慢げに説明してはりました。

「労働条件が良いのも、給料がよいのも組合が強いからよ」と普段の話し振りでは組合とは程遠い感じのMさんに教えてもらいました。そのMさんから「メーデーには毎年扇町公園に参加している、組合員はだいたい皆行く。当たり前でしょう。」と言われた。

そういえば、女子ロッカー隣の組合事務所の前や廊下には、でかでかとポスターが貼ってあります。「イラク派兵反対!」「医療制度の改悪反対!」「消費税増税反対!」「憲法改悪反対!」等など。鉢巻している人がウロウロしているわけでもないけど、主張する組合の姿勢を感じました。でも組合の委員長は、通勤途上で「おはようさん!」と気軽に声かけてくれる、人のよいおじさんです。

職場の人同士、軽口を叩きあう仲良しで、居心地の良いこの会社でも、パートの給料は正社員の半分に全然満たない額です。(パートの賃金としたら良い方らしく、ボーナスも夏冬とも1ヶ月分出る)それでもパートは日給制。会社からの休みも祝日も無給、公暇も産休も育休もない。楽しみのゴールデンウイークや盆休み、正月休みも給料が減る。

ここでは20代後半から30代の女性がパートで働いています。大半が短大や大卒です。高学歴の若い人もパートを選ばざるを得ない現状を目の当たりにしました。

時間の短いパートを選んだ理由はそれぞれですが、やっぱり給料が少ないとこぼしています。同期パートの若いKさんは「短大卒業してからずーと派遣の仕事をしてきたけど、少し前から3ヶ月の契約更新になった。派遣の方が時給はいいけど、3ヶ月毎にはらはらするのは本当に辛くて、パートでもいいと思いここへ来た。」と打ち明けてくれた。

パートの時給はパート規約で出勤率に応じ定昇額(3円、10円、15円)が決められていてその通りupされます。パートから準社員、正社員への道も開かれていますが、狭き門で、準社員はいるけど、正社員になった人はまだいないとのことです。

「この会社はまだまし、なんて言ってないで正社員への道広げてもらおう」と、Kさんに言いました。苦笑いしていたけど、残業もしているのに、辛抱するところ間違っているで。同じ仕事していること理解してもらおうね、そして「社員さん」って呼び方も止めようね。



おおさか九条の会一周年記念講演会に参加して                TI
 小春日和の4/1おおさかで九条の会一周年の記念講演会が開かれるとのことで、友人のYさんをさそって参加しました。会場となった大阪国際会議場は約2000人の憲法をなんとしても守りたいと願う人たちでうめつくされました。

 最初に主催者を代表して大阪市立大学名誉教授の直木孝次郎さんが挨拶に立ち、「憲法を骨抜きにする非常に危険な状態がおこっている。皆さんとともに力をあわせてこれを阻止しましょう」という力強い宣言ではじまりました。

 このあと、音楽家9条の会代表、仏教者の代表、キリスト教の代表、マスコミ9条の会代表のリレートークがあり、途中でコントや歌、楽器演奏もありバラエティーに富んだ企画は会場を沸かせました。

 最後に、本日の記念講演、ジャーナリストの大谷昭宏氏が登場、マスコミの中に身をおく本人の経験をとおして、権力による言論抑圧の危険な動きが強まりつつあることをビラまき逮捕事件など現実の事件で紹介、とりわけ後半国会でふたたび持ち出そうとしている、「共謀罪新設法案」の危険な狙いが国民の思想信条の自由を抑圧し、憲法9条の改悪を押し進める条件づくりとしての危険性を指摘した。

 また大谷氏は広島の原爆記念碑にきざまれた被爆者への誓い「安らかに眠ってください過ちは繰り返しませぬから」という石碑の言葉を悪いのは原爆を落としたアメリカでありなぜ日本人が「過ちをくりかえしませんから」などと言うのかといった意見もあるが、そうではない。あの侵略戦争を許した責任の一端は当時の国民一人ひとりも負わなければならないものだ。今日、憲法をめぐる問題でも同じことが言えるのではないか、今われわれ国民一人ひとりが憲法9条の改悪を許して、日本をふたたび戦争のできる国にすることはあの侵略戦争でなくなった多くの戦争犠牲者の願いを裏切ることになり、また、なによりも日本の将来をになう子供たちに対して顔向けができない誤りを犯すことにならないか、なんとしても再び日本を戦争する国にしてはならない。この願いと思いがつまっているのが憲法9条だ!!!この力強い訴えに、憲法9条を守ることの大切さをあらためて認識した。自分の周囲の人に一人でも多く、このことを知ってもらいたい。すばらしい講演だった。


「しんぶん赤旗」を読んでみませんか

                             日本共産党シオノギ製薬委員会

 みなさん、「しんぶん赤旗」をご存じでしょうか。日本共産党が発行している、日刊と週刊(日曜版)合わせて約164万部の発行部数を持つ新聞です。日本日本共産党のいろいろな活動に関する記事はもちろん書いてありますが、これが政党の作っている新聞なのかと思われるくらい、世界で起こっている出来事からスポーツ・芸能、お茶の間の話題・料理のレシピまで、カラー紙面もまじえて豊富な記事が満載です。

 全国紙の中ではリベラルといわれる朝日新聞も国民や労働者が本当に知りたいこと、そして真実を報道しているかのということでは、「しんぶん赤旗」と比べてみると?マークがつきます。

 今、「4点セット」といわれている「耐震偽装」「ライブドア」「BSE」「防衛施設庁談合」の問題、また「憲法改定」をめぐる動きや「格差社会」のことなど、どれ一つをとってみても、「しんぶん赤旗」は、なぜそういうことが起こるのか、どうすれば根本的な解決につながるのかな どを地道な取材をもとにわかりやすく報道していて納得させられます。

 「しんぶん赤旗」の記事は、このホームページの最後のところにある「日本共産党」のホームページにリンクして読むこともできます。ぜひ一度リンクしてみて下さい。
購読希望の方は、メールをいただければお近くの配達所に連絡いたします。また最寄りの共産党議員か共産党事務所に申し込むこともできます。日刊紙(2900円)日曜版(800円)
 



2021年には中高年フリーターが200万人に
                                 
        J.J      赤旗234日付けの「格差社会」の記事を読んでびっくりしました。フリーターといえば、10代、20代の人たちを思い浮かべますが、35歳以上になってもフリーターのままでいる「中高年フリーター」が2001年には46万人だったのが、2011年には132万人、2021年には200万人を超えると試算されているそうです。これは、おそろしいことだと思いました

フリーター夫婦の例では、子どもができて妻が仕事をやめたため収入が半減、朝食は抜き、昼はカップラーメン、「妻は、自分と別れて生活保護を受けたほうがいいんじゃないかとさえ思った。なんのために働いているのか。自分の存在意義がわからなかった。」「すべての人を同じ収入にしろとは言わない。でも、働いても働いても生活できないのはおかしい。最低限暮らせる収入を保障してほしい。」と。

極端な低賃金のため、子どもができても育てられない。雇用や賃金の保障がしっかりしていないと、結婚したり子育てもできないではありませんか。何でこんな思いをしなければいけないのかと読んでいて悔しくなります。出生率がさがるのも当たり前です。

1997年以降、フリーターが急増しますが、非正規雇用増加の背景に財界のねらいがあるといいます。「コスト削減のため雇用を流動化させようと、1995年に日経連(当時)が『新時代の「日本的経営」を発表。それ以降、労働法制の改悪など政治が財界のねらいをフォローしていく関係にあり、小泉首相になってからは、それが露骨になっているそうです。小泉首相は「格差が出るのは悪くない。」と言いだしました。

私は、若い人たちがまじめに働いても生活できないようなこんな世の中が間違っていると思います。正社員を増やし人間らしい生活ができる賃金を保障しなさいということを声を大にして言いたい。こんな時世だから仕方がないとあきらめないで、みんなで、はたらきかけて世の中を変えていきましょう。働くものに冷たいこんな自民党に政治は任せられません。

「アルバイト」を経験して                         
                                元シオノギ労働者 S.K


 以前から興味のあった超短期アルバイトにチャレンジ。3日間だけのアルバイトでクリスマスケーキ作り。よほど短期決戦なのか新聞折り込みビラで124人もの募集がありました。面接もなし、住所・氏名を記入して帰宅。一週間後、採用の通知あり。

 当日、あまりに若い人が多くてびっくり(先入観で、さぞかし地元のおばちゃんばかりと思っていたので・・・)。この若い人達は日ごろ働いていないのかと少しいらぬ心配をしたが、作業はいたって簡単で、もともと働いているパートさん達と一緒に、ケーキの上にいちごや飾りものをのせるだけでした。派遣やパート、アルバイトなど名札で区別し4種類。上着を着たままの子達は店頭販売員としてゾロゾロと部屋を出ていきました。

 生クリームを扱うので、寒い部屋での立ち仕事。体は動かしているのに、指先、足先は凍えています(もちろん腰にはホカロン)。あとの方で申し込んだ人は希望の日数ではなく、1日だけにして下さいと言われたそうで、その人は年末、年始(12/30、31、1/1、2、3)も申し込んだと言っていました。

 社内規定とかで、交通費・昼食代はなしで、時給は800円。23日(最終日)は予定数が出来たとかで、午後4時までのところ、2時半終了。給料はしっかり引いてあり、ほんとに都合よく、必要なところに必要なだけ人を動かすんだなと実感したきびしいアルバイトでした。


映画「スタンドアップ」を観ませんか 

                         ホームページ読者 山田 一

 私は映画を観ていつも元気や勇気、また考えるキッカケをもらっていますが、今回ぜひ若い男性に観て欲しい映画を紹介したいと思います。
 題名は「スタンドアップ」。アメリカ・ミネソタ北部の鉱山の町を舞台にした、実話にもとづく作品です。

パンフレットから少し物語を紹介すると・・・
 夫の暴力に耐えかね息子と娘を連れて、ジョージーは故郷の町ミネソタに戻ってきます。10代で望まぬ妊娠、シングルマザーとなったあとも色々な目に遭ったジョージーに、町の人たちの視線は冷たい。そして父親からも信用されず、母親からはもっと辛抱をと。

 しかし、二人の子供を育てて生きていこうとするジョージー。選んだ仕事は町の男たちに混じって鉱山で働くこと。
 男の職場であった鉱山で、女性が働くことに対するすさまじいまでの性的嫌がらせが続きます。 耐えるしか、あきらめるしかないのか。
 打ちひしがれそうになりながら、やがて、母親をはじめ周囲の協力者を得てジョージーは・・・。

 女性が勇気をふるって立ち上がっていく姿に、「フェミニスト」を自認する(実際はどうかな?)私は涙がとまらず、感動ものでした。ぜひぜひ観て下さい。
〔原題は「North Country」。東京・サロンパスルーブル丸の内、大阪・梅田ブルク7ほか全国で公開中です。〕


マンションなどの耐震偽装事件を考える   
                           一読者 山ちゃん
 各地でマンションやホテルの耐震偽装による被害が広がっているが、今の自民党政府はどう考えているのか、国や政府は何のためにあるのか、考えてみたい。
 マンションなどの設計者や民間検査会社に責任があるのは当然であるが、今回の被害の最大の責任者は、建築確認検査の業務を民間へ委託した、自治体や行政である。

1998年の建築基準法改正の時に、建築確認検査の「開放」によって民間へ委託されるようになった。この時、日本共産党だけが「手抜き検査の横行」や「良好なまちづくりが困難」になると危惧して反対したが、それが現実になってしまった。

官から天下りした検査員がいる検査会社で、しかも大手のマンション建設会社が検査会社の大株主では、まともな検査など出来るはずがない。

マンション住民の方を救済する方法は

1.   政府や自治体はすぐに移転先を無償提供できるようにする。
民間へ委託した行政の責任として問題が解決するまで行うのは当然である。

その費用は、防衛費予算約4兆8500億の中からすぐ出せる。

 アメリカの駐留軍にタダで渡している約2400億円の思いやり予算をやめ、そのお金をまわす。あるいは、イラクの自衛隊派遣再継続をやめ、アメリカの戦闘機、戦艦への給油をやめるだけで数百億は捻出できる。

東京都など費用を出さない自治体もあるが、今後そのような議員や首長を選挙で選ばないことも重要になると思う。

2.  マンションの再建費用は設計者、検査会社、建設施工会社が負担するのはもちろんだが、不足分は建築業界全体でも負担させる。

マンション建築に対しての不信感をなくすためにも建築業界が救済するのが当然である。それでなくとも大企業は減税されていて国民への利益還元がほとんどないのだから。

政府は「官から民へ」「小さな政府」を合言葉に変な改革を進めているが、よく考えると天下りの受け皿作りと、弱いものからまきあげた企業の利益の一部を自民党へ政治献金させるために行う政策だ。


「革新懇の講演と音楽の夕べ」に参加して

                                        後藤  修  

会場の中之島中央公会堂へ着いたのは630分頃ですでに主催者側のあいさつが始まっていました。参加者が多くて2階席から見ることになりました。

歴史的建造物で聞く大阪出身の林 明日香さんの歌は17歳とは思われない声量で、参加者も高齢者が多く、少し違和感を感じました。もっと若い人が多ければ、また音響効果がよければもっと盛り上がったでしょう。

海老名 香葉子さん(エッセイスト)の話には驚かされました。のっけから漬物の漬け方やそのおいしかったことの話でした。あの戦争で肉親を亡くし親類を転々とした死と隣り合わせの日々、言葉に出せないこともあったでしょう。冒頭の食べ物の話は平和でこそ作ることも食べることも出来るということと受け取りました。

市田 忠義さん(日本共産党書記局長)の話は、戦争で亡くなった兄弟姉妹に対する母親の無念から始まり、憲法9条をめぐる改憲問題をわかりやすく、笑いもあり、そして9条の会の前進を語られ、心強く感じ、私も何かしなければと思いました。

会が終わったのは9時過ぎで、外は寒く、「光のルネッサンス」という音楽に合わせて、木に飾りつけたイルミネーションの色が変わっていくイベントが、始まっていました。恋人たちや夫婦、若者のグループ、子供たちが携帯やカメラのシャッターを切っていたりして楽しんでいました。このクリスマスムードにつつまれた光景は、平和でこそなんだなーと思いつつ帰路に着きました。

 革新懇とは政治革新を目標に、平和・民主主義・生活向上をめざす全国組織

憲法を考えるシリーズ1

 自民党案を考える(3)

       2005年12月 ホームページ 一読者

 「自民党案を考える」シリーズの3回目です。今回は引き続き自民党案の第九章「改正」について新聞等を参考にしながら、私見を述べたいと思います。

現憲法の第96条では「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。」となっています。自民党案では「この憲法の改正は、衆議院又は参議院の議員の発議に基づき、各議院の総議員の過半数の賛成で国会が議決し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票において、その過半数の賛成を必要とする。」 つまり、自民党案は憲法改正要件を緩和し改正を容易にしています。 また、国民投票についても、自民・公明の国民投票法案「骨子」には、「戦争する国」づくりのための改憲案を通りやすくするための仕掛けがいくつもあります。一つは、改憲項目が複数にわたる場合、それを一括して投票させるか、項目ごとに投票させるかという問題です。「骨子」は、投票方式は「発議の際に別に定める法律の規定による」と先送りし、一括方式に可能性を残しています。実際には政府がつくる政令で決めてしまう可能性さえあります。仮に一括方式での投票になれば、九条改悪には反対でも、ほかのところには賛成だとして「○」をつける人がいるかもしれません。実は改憲派のねらいは、ここにあるといわなければなりません。とくに改憲派が国民を改憲論議にまきこむために環境権などの「新しい人権」などを強調しているだけに、警戒が必要です。
環境権や個人情報保護等については現憲法の基本的人権に含まれており、改めて憲法に加えなくても基本的人権の範囲内で配慮されるべきと思います。

 二つめに、「改正」案承認のハードルを極端に低くしていることです。「骨子」は、「国民の過半数の賛成」という憲法規定を「有効投票総数の二分の一超」としていることです。「国民の過半数の賛成」は、有権者の過半数、投票総数の過半数との解釈もあります。有効投票総数の過半数は一番低いハードル。投票所にいって投票しても「無効票」になればその人の意思は除かれることになります。抗議の「白票」も、迷いの「白票」も無意味になるのです。国政選挙の投票率さえ低下している現在、低い投票率のまま、有効投票の過半数で国の基本法が決まるとなれば、法的な安定性も損なわれます。

 さらに自民・公明の「骨子」は、本来最大限の自由が保障されるべき投票運動にさまざまな規制を課しています。一つは、公務員や教育者の「地位利用による国民投票運動の禁止」です。教師が教育の自由、学問の自由に基づいて現憲法の先駆性を語っても「地位利用」だとして規制されかねないのです。
 外国人は全面的に運動が禁止されています。もう一つは、新聞、雑誌、放送への規制です。
 「骨子」は国民投票の予想の公表禁止をはじめ、「虚偽報道」の禁止、供応や利益の提供などによる報道・評論の禁止などを列挙しています。しかも、「国民投票の結果に影響を及ぼす目的をもって」なされるものが対象ですから、その規制は広範囲に及びます。

 一国の基本法である憲法を変えるのかどうかの大問題は、国民のなかでの議論をおおいに起こしてこそ民主主義のはずです。「あれもダメ、これもダメ」式に規制・抑圧するやり方しか提案できないのは、改憲派のめざす憲法改悪の目標が、言論・表現の自由が保障されない、「戦争する国」づくりだからです。
現憲法は「戦争のない世界」をめざす平和原則を中心に、生存権など世界に誇る人権条項を持つ憲法です。これからも世界の人たちから信頼される国にしていくためにも、現憲法を守っていきましょう。

憲法を考えるシリーズ1

 自民党案を考える(2)
                            2005年11月 ホームページ 一読者

 前回、「自民党案を考える(1)」を投稿しましたが、今回は引き続き自民党案の第三章「国民の権利及び義務」について新聞等を参考にしながら、私見を述べたいと思います。

まず、第12条、第13条では現憲法が「公共の福祉のため」「公共の福祉に反しない限り」と記載されているところを、自民党案では「公益及び公の秩序に反しないように」「公益及び公の秩序に反しない限り」と変更されています。

「公共の福祉」から「公益及び公の秩序」になぜ言い換えたのでしょうか。「公共の福祉」の規定として、ある人の人権と別の人権が衝突したとき、個々人の人権を抑えるものとして「公共」という調整機能が働くということでした。しかし、自民党政治は、「公共の福祉」を本来の意味では使っていません。沖縄県民の土地を米軍基地のために強制的にとりあげた際にも、「公共の福祉」が口実に使われました。

 自民党は「公共の福祉」ではあいまいだとして、「公益」「公の秩序」と言う言葉に変え、国家の行うことが「公益」「公の秩序」としたいのです。自民党の「公益」とは日米同盟であり、「公の秩序」は戦争に参加する体制に他なりません。もし、日米同盟に反対したり、戦争に反対したら、憲法違反ということになりかねません。

 次に信教の自由の点での国や国家機関の宗教活動はどうでしょうか。現憲法では、第20条に「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。・・・」とし、B「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。」としています。

 自民党案では第20条の本文は変えていませんが、B「で国及び公共団体は、社会的儀礼又は習俗的行為の範囲を超える宗教教育その他の宗教活動であって、宗教的意義を有し、特定の宗教に対する援助、助長若しくは促進又は圧迫若しくは干渉となるようなものを行ってはならない。」とし、しばりを緩やかにしています。狙いは靖国神社への政治家の参拝が憲法違反だと言われないようにすることにあります。しかし、首相や閣僚が私的参拝として靖国神社に行くことが政教分離に抵触しないでしょうか。

 首相や閣僚は国政の中枢におり、そういう人たちが宗教色強い神社へ参拝することは「信仰の自由」を本当の意味で理解していないことに他なりません。「信仰の自由」は国家が個人の信仰に直接介入や干渉をしてはいけないというだけでなく、国家が特定の宗教と結びつきを持つこと自体を禁止したのです。

 どうしても行きたければ、首相、閣僚を辞めて行けばいいのです。アジア近隣諸国を不快にさせる参拝は、直ちにやめてほしいものです。


声なき声を聞け!(一時金の算定基準はこれでいいのか)

                               怒れる一組合員

組合の職場常会ではほとんど意見が聞かれなかったようですが、果たしてほんとうに意見がないのでしょうか。多くの組合員からは、“この場で言っても結果が変わるわけもない”“言えば自分の成績や出世に響く”“算定基準が複雑になってわからない”“形だけの常会だ”等という意見が帰ってくるのではないでしょうか。それとも、あまりに会社の都合のいい一時金算定基準の内容にあきれてしまったのでしょうか。

長年一時金を抑える方便として会社は“新薬が出るまでの辛抱や、それまでがんばってくれ”というので、組合員はがんばってきた。しかし新薬が出た途端、会社は前言を翻す暴挙に出た。組合員の悶々とした思いをわかっているのか。(怒り)

また、算定基準に関連会社の連結決算とするとはどういうことなんだ。関連会社へ出向している社員がたった6パーセントに過ぎないのに。また赤字が半数であるのに。
 そして、予算に対しての決算の割合で算定するとはどういうことなんだ。予算を大きくすれば下がるし、もし決算が大幅にアップしそうだと、途中予算修正で低く抑えられる。会社にはいいことづくめでも、組合員には何の利益にもならない。

こんな一時金の算定基準を賛成したのは誰なんだ。(怒り)
 また、次に部門業績を算定基準に加えようとしているが、組合員が望んでいるのですか、望んでもいないものになぜしようとしているのか。(怒り


ロイヤルティーは誰のもの

先日の経営協議会で一時金の算定基準を現行の「業績連動型一時金」に含まれていたロイヤルティーを除く営業利益とすることが労使で決定されました。

ロイヤルティーとはどういうものなのか、私たちの努力と関係ないものなのかを考えてみたいと思います。

研究の成果が新薬となって実を結ぶには、通常十数年以上の長い期間と億単位のお金がかかるわけですが、そのお金はどこからひねり出してきたのでしょうか。製造コストの削減努力、営業努力等から研究費として新薬の開発にまわしてきたのではないでしょうか。これがどうして我々の努力と関係ないといえるのでしょう。

一時金がロイヤルティーを除く営業利益というのであれば、研究所の成果はなかったということになるのではないでしょうか。成果主義賃金というのであればこれはおかしいでしょう。
 また、今後研究成果がでてきても、新薬の承認までの期間が長くかかる日本での開発をあきらめ
海外の製薬メーカーに導出し、ロイヤルティーの獲得と日本での販売権獲得という方向に行くので
はないでしょうか。そうなるといくら研究所で新薬を開発して成果を出しても、一時金には反映さ
れないということになります。

会社は、中期経営計画が計画通り進むと5年後には、一時金が年間13ヶ月にもなり、あのタケダでも出さない金額をわが社が出せるか、と理由にならない理由で、ロイヤルティーを除くという。もし仮に5年後に13ヶ月もの一時金が出たとしたら、従業員のモチベーションは飛躍的に上がり、マスコミで話題になり優秀な人材が集まり、より成果が上がるのではないでしょうか。

もちろん株価にも反映するでしょう。
 組合は会社の目先の利益に振り回されないように大所高所から考慮してもらいたいものです。

憲法を考えるシリーズ1

自民党案を考える(1)

                       
                 2005年11月ホームページ 一読者

 自民党が10月28日、新憲法草案を決定しました。改憲案は、前文から「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意」とした文言を削除し、侵略戦争の反省や平和的生存権の規定を消し去っています。本当にこれでいいのでしょうか?私たち日本国民の大部分は先の侵略戦争を深く反省し、二度とこのような戦争が起きないように願ったこの現憲法を支持してきました。
 
 確かに、現憲法の草案はアメリカによってなされましたが、その後日本政府、諮問機関の憲法問題調査委員会、各政党(自由党、進歩党、社会党、共産党からの改正案)、学者グループ、個人などからの改正案も出され、最終的にはアメリカGHQと協議されたものを「憲法草案」として国会で審議され、「日本国憲法」が確定されました。そして、この憲法はほぼ国民の賛意を得られるものであり、今の日本の平和・経済発展の源であると思います。

 では何故、改憲ということになったのでしょうか。もともと、自民党には「軍隊」を持つべきだとか、先の戦争は侵略戦争ではなく、アジアの人たちの民族解放を助ける戦争であったなど現憲法を批判する人たちが多くおり、以前から改憲のチャンスを狙っていました。そして、アメリカの強い要請と今年の衆院選での大幅な議席獲得を機に改憲案を出してきました。つまり、改憲案で自主憲法と謳っていても9条についてはアメリカの要請に応えるなど矛盾したものです。

 また、戦力を保持しないとか、交戦権を認めないとする第9条2項を削除し、「自衛軍」による海外派遣と集団的自衛権を行使できるようにしている。つまり、国連の要請ということだけではなく、アメリカの要請にも応えて海外派遣するということになる。

 いままで大切にしてきた平和、戦争を二度と起こさないということを根底からくつがえすことになります。

 こどもたちを戦場に送らない、大切なひとを戦場に送らない、そして、アフガニスタン、イラクなどの戦争でわかるように、力での解決では決してその国に真の平和は戻ってきません。今の憲法を守ることが家族の未来、日本の未来に平和をささげることになると思います。


扶養給廃止しないで

                                                         ホームページ読者

「やっぱり扶養給、廃止されるみたい」夕飯時、夫から出た言葉に「なんで!取りやめになったのと違うの」と少し声を荒げた私。

私はシオノギに勤める夫を持つ専業主婦です。愚痴を言うようですが、夫の給料はここ数年、増えるどころか月数万円単位で減り続けています。

家計の足しにと続けていた私のパート勤めも、どうしても辞めざるを得ない家庭の事情で辞め、その収入減も大きな痛手となっています。

「サラリーマン家庭へ増税の嵐!」、「庶民生活直撃!消費税10%から12%に」とか騒がれてもどうしたらいいのか、腹が立ってもおろおろするばかりです。選挙で世直しするしかないといっても、選挙の時は、マスコミのムードに押され騙されてしまう人が多いし、悲しいです。

扶養給が廃止になって困るのは我が家だけなのでしょうか?
結婚して20年以上なりますが、いままでの給与明細を見てみると給与の流れがよくわかります。1997年
5月までは給料が上がっていました。1998年の給与体系が変わったときから賃上げがあっても給料が上がら
ないシステムができました。ボーナスも下がりました。子供の学費はいままでの貯金で何とかまかないましたが、老後はどうしようと、くよくよ思い悩んでいます。

成果主義とかに合わないらしいですが、もとは調整給だったのを名前変えて扶養給にしたんですよ。そんなもともと給与だったものを手当てに名前変えて、成果主義に合わないから廃止なんて納得できません。

1997年の給料から2005年まで、「我が家の給料推移」のとおり、ほぼ賃上げなしのままで、手当て分を除けば、ほぼ3割の給料が減りました。

組合の幹部の皆さん、扶養給存続するように、会社に納得させてください。お願いします。もう、これ以上給料を減らさないでください  

我が家の給料の推移

1983年に他社に比べて給与が低いことから既婚者に「調整給」導入

1996年5月

1996年6月

1997年6月

1998年4月

2003年6月

2004年4月

2005年4月

能力給

調整給

能力給

+B+C

能力給

+B+C

新能力給+基本給+移行給

+B

 

能力役割給+基本給+移行給2/3

+B+D

 

能力役割給+基本給+移行給1/3

+B+D

 

能力役割給+基本給

+B+D

 

A:住宅給 B:扶養給 C:暫定給 D:調整給与 

 


ヒロシマデーによせて

                       200510月1日 J.J

 8月6日からふた月が経ちます。ここ数年の間、テレビで見ていた広島市長の平和宣言がすばらしかったので、一度生で聞いてみたいと思い立ち広島に行きました。

 この日は朝から蒸し暑いの一言につき、大勢の人たちの中に混じって立っていると頭がボーとして、おまけに前の女性が日傘をさしているため市長の顔も見えず、声もよく聞き取れませんでした。前の女性がいなくなったなと思ったら、小泉首相のあいさつの番で、これは顔もみたくないので式場を後にしました。家に帰ってからゆっくりテレビで市長の話を聞きなおすことにしました。

 元安川のほとりに行くと、岸辺はきれいに整備され柳の枝がゆれ、小魚が泳ぎ、外人さんが二人座って、川の水に足をつけていました。かわには遊覧船のような船が浮かんでおり、その上で男性歌手がジョン・レノンのイマジンを歌っていました。この景色だけを見ていると平和そのもので、かつてこの川をおびただしい焼死体が埋め尽くしていたことなど想像できません。ただ、崩れかけて立つ原爆ドームだけが、「本当にあったことなんだよ」と私に語りかけているように思いました。

 こうやってみると、年月がすぎて真実を伝えていく、受け継いでいくというのは難しいものだなと感じます。その場に来ても、なかなかピンとこないのですから。私は家に帰って、もう一度「はだしのゲン」の漫画を読み直してみようと思いました。

 帰宅して早速テレビを見て、新聞で読み直しましたが、「国連が2020年までに核兵器の廃絶を実現するための具体的ステップを2010年までに策定するよう期待し、そのために私たちは世界の多くの国、多くの人たちと核兵器廃絶に向けた多様なキャンペーンを展開する。」と宣言しており、具体的な展望を示し世界に働きかけていこうという気迫を感じました。


靖国神社に行ってきました

       

   靖国会館       ゼロ

                                     倉橋

ときも時なのか結構若者もいて見学者ももちろん多くいました。なんとなく緊張! 以前、読んだパンフには、参拝者の中には本当に身内の災難を痛んで心から参拝されている方も大勢おられるので、ストレートに「反対と言わないこと」などと心構えがあり印象的かつ納得しごく。広大な敷地の靖国神社境内には、1の鳥居をくぐり2の鳥居をくぐったところに明治14年靖国のかみさまを永く世に伝えるため創設され、軍犬・軍馬・の慰霊像、鳩魂塔と共に「軍事博物館」である遊就館があります。平成14年新しく全面改装しました。             
 写真のゼロ戦はその中の玄関ホールに展示されています。残骸や破片を再度組み立てたそうである意味本物です。ブリキのおもちゃのようで「よくこれで飛び立てたな」と言うほどチャチでした。  

さて緊張して望んだ遊就館でしたが、声高に叫びたてるものはなくいきなり「いざなみ」、「いざなぎ」の神様つまり神話登場。日本の歴史が神話からはじまっているのです

そして、展示物はひたすら戦争に巻き込まれていった人々のけなげさと一途さを強調。やりとりのあった残された血だらけの手紙類も悲惨さを訴えているものの、それはけなげさと一途さ正義感などを表すもの。
ひしひしと、そしてしみじみと伝わってきます。「しみじみとつたわるだけに怖いかも」と思いました。

でも待って・・どうしてこんなことに何故こんなことに。やっぱりそこのところがすっぽりぬけているので、決して納得できるものではありません。まして戦争で死んだ兵隊さんだけを祭っているなんて。時間無くて出口付近にある20分ほどのビデオ見逃しましたが見た人はひどいとおこっていました。

イラクで人質になった「高遠菜穂子さんの講演会」に参加して   
                 
                    T.I

 イラクで人質になり、解放されて帰国してからは、日本の政府とマスコミから自己責任論のバッシングを受けた高遠さんは、今、またイラクの地にたっています。

何が、彼女をそこまで突き動かすのか、たいへん関心を持っていました。その彼女の講演会があると聞き、是非、話を聞いてみたいと思い参加しました。

小さな会場は、約350名の参加者であふれ、立ち見の人も出る盛況ぶりでした。

マスコミ報道で大変なバッシングを受け、落ち込んだ姿を見せつけられていたので、少し心配していましたが、なかなか堂々とした人で、過酷な修羅場をくぐりぬけて来た人間の持つ、たくましさを感じました。

講演の内容は、一般のマスコミ報道とはまったく違うイラクの生々しい現実をみせつけられました。どんな「大義名分」があろうと武力で他国へ侵入することは、一般市民にどんなに悲惨な不幸をもたらすか、あらためて認識させられました。

結婚式場が空爆をうけ、多くの子供をはじめ善良な市民が殺された事件は記憶に新しいところですが、このときの生々しい死体の写真はまともに目をみひらいて見られませんでした。こうした写真は米軍の厳しい監視体制のもとで提供する側も受け取る側も命がけの活動だそうです。

高遠さんは今、戦争で家族を失い一人ぼっちになった青年たちが将来に展望を失い、ドラッグに蝕まれている現実に心を痛め、こうした青年たちに様々な職業のノウハウを教え、社会復帰させる手助けをしたり、戦争で破壊された学校や病院を現地の人の雇用で再建する仕事に取り組んでいるそうです。

子供たちが職業を身に付けて自立していく姿や壊された学校や病院が修復されていく様子が写真で紹介されると会場から大きな拍手が沸き起こりました。

日本の若者のなかにも高遠さんたちのような青年がいることに誇りを感じ、大きな励ましと勇気をもらいました。同時に、わたしたち一人一人が自分にも出来ることをみつけて意識的に関わることが今、もとめられているのではと強く感じました。

平和を守ろう「憲法9条の会」に参加して   倉橋 章子   

 手作りで「小田実氏の講演」との枚のビラと友人の誘いに、「ふと」気が向いて参加しました。
 主催者の挨拶の後、呼びかけ人の1人が往診が長引いたため遅刻という、おまけ話つきのアットホームな会でした。

プログラムは「大阪大空襲体験を語る会」、「教え子を再び戦場に送らない」方々の話があり、憲法前文と条の朗読がありました。

 そして、メインの小田実氏の講演です。

 小さな会場ながら満席と熱気に目を細められ、「年寄りが、頑張れば若者はついてくる」で講演は始まりました。

 「憲法条の会」は危機感の共通認識で集まった会で、呼びかけ人の平均年齢が77歳だそうです。
 「政治家はうそをつかない」、「状況を変える」、と笑えないジョークを言われ、巻き込まれるのはいつも市民側。 憲法はする側のものではなく、される側のもの。される側の知恵としてあると語られました。

「新しいアイデアと思想信条を超えて新しい価値観をつくる」これは全国を回って感じたことだそうです。

また、ご自身の戦争体験を語られました。それは、壮絶で、都市を焼き尽くす回の空襲。   1000メートル上からの爆弾と2トン爆弾。堂島川に飛び込んだ人々が安治川を流れて海に出るんだそうです。そのむごたらしさ、そして、餓え。

 あらゆる名目で戦争に反対を。 武器を持たない、とらない権利を行使しよう。
 「日本をアメリカにしたがって『戦争をする国』に変える」ことを許さず、「日本と世界の平和のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、改憲の企てを阻むために立ち上がること」を呼びかけての73歳が唱える「今こそ旬の憲法」の話でした
 「9条の会


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