頑張る 海外の労働者・労働組合
アルゼンチンで数十万人デモ 英で鉄道労働者がスト・最賃引き上げ要求も
一ホームページ読者
ホームページ読者のみなさん、こんにちは。
やっと雲の高さが秋を感じさせる頃になってきましたね。
さて、これまでも紹介してきましたが、今回も海外で頑張っている労働者・労働組合を紹介したいと思って投稿しました。いずれも8月の「しんぶん赤旗」の記事からです。
◇アルゼンチンで主要労組が共同で「尊厳ある賃金」求めるデモ
前年比70%超の高インフレに見舞われているアルゼンチンで、物価高騰の原因となっている大企業の価格引き上げや投機に規制を求める動きが強まっており、8月17日には、首都ブエノスアイレスで主要労組が共同で呼びかけた抗議デモが行なわれました。現地からの報道によると、数十万人が参加し、冬の凍える寒さと強風の中、国旗や所属団体の旗を振り、ドラムをたたきながら、国会議事堂まで行進しました。
金属労組幹部のセルヒオ・ロペスさんは外国メディアに、「国民はもうたくさんだいっている。インフレで給与がすべて食いつぶされ、われわれは貧しくなるばかりだ」と語り、インフレに見合う「尊厳ある賃金」が必要だと訴えました。行動に参加した労組幹部らは、インフレ対策のため企業家団体と交渉する用意があると表明。交渉を拒否するなら、新たな抗議デモも辞さないとする立場を表明しています。
◇イギリスで、インフレに見合う賃上げを要求し、鉄道労働者がストライキ
8月18日、イギリスの4万5千人以上の鉄道労働者が、物価高騰に見合った賃金引上げと待遇改善を求めて、24時間ストライキを実施しました。鉄道海運運輸労働組合(RMT)などが行なったものです。RMTは賃上げを求め、6月に過去30年で最大規模のストを実施。その後も会社側から十分な賃上げの回答がなかったことから、労働争議を続けました。
会社側の回答は「5%以上の賃上げ」と報じられていますが、RMTのリンチ書記長は、7月のインフレ率が前年同月比10.1%と高騰を続けていることをあげ「わずかな賃上げでは実質的な賃金切り下げになる」と批判し、RMTは8月20日と9月初旬にもストを構えています。
◇イギリスの労働組合ナショナルセンターが、「時給2400円速やかに」と提言
イギリスの労働組合ナショナルセンター・労働組合会議(TUC)は、8月23日、提言を発表し、物価高に対応する経済政策の柱に最低賃金引き上げをすえるべきだと求め、時給15ポンド(約2400円)に速やかに引上げるよう迫っています。
日本では、1000円にも達していないのに大違いですね。
このような海外の労働者や労働組合の動きは、なかなか報道されませんが、引き続き紹介していきたいと思っています。
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