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□やったね! ドイツ金属労組 「週28時間労働制」獲得
一ホームページ読者
ドイツでの話ですが、条件付きながら「週28時間労働」という考えられないような、しかし私たち働くものにとってはうれしいニュースが「しんぶん赤旗」(2/7付)に載っていました。一部要約して紹介することにします。
ドイツの自動車、電機、機械産業などの労働者を結集する金属労組(IGメタル)南西地区(バーデン・ビュルテンベルク州)と使用者側は2月6日、6回目の労働協約交渉で、最大2年間の条件付きで週28時間労働制を導入することで合意しました。8歳未満の子どもの世話や老親などの介護が必要な場合、通常の週35時間労働から、最大2年間、週28時間労働に移行できるとしています。 これは労組側が、少子高齢化の中で、子どもの世話や肉親介護などの時間を充てるために必要と要求したもので、今回の交渉の中心テーマでした。これまで、小さな子どもを抱え、保育園にもあずけられなかった労働者はパート労働に変わらざるを得ず、収入も大幅に減っていました。今回、給与は減額されることはなく、画期的な内容となっています。2019年からの実施です。かつてこのドイツの金属労組は1984年に、週労働時間をそれまでの40時間から35時間にするよう求めストライキを敢行。12週間のストを打ち抜き、週40時間の壁を打ち破りました。この時のたたかいなどで、1985年には週38.5時間から週37時間に段階的に移行する労働協約を、1990年には1995年10月までに週35時間に移行する労働協約を実現させました。
今回もたたかいで勝ち取りました。使用者側はコストが増大するとして拒否していましたが、金属労組は時短と賃上げを要求して1月以来、警告ストを繰り広げ、1月31日から2月2日の間、各地で日替わりの1日ストを決行。約50万人の労働者が参加し、使用者側に圧力をかけました。時短で問題となった労働者不足については、使用者側は通常の週35時間労働制(2年間の週28時間労働を含む)労働者のほかに、週40時間制の労働者との契約を大幅に増やします。
今、日本でも春闘の時期です。日本の労働組合は企業別組合なので、なかなかこのようにはいかないかもしれませんが、労働組合のナショナルセンターである「連合」などが音頭をとって大幅な労働時間短縮や、大幅な賃上げなど、労働条件の改善を勝ち取って欲しいですね。