平成２５年度の決算が公表されました。これを見ますと、営業利益・経常利益は過去最高を達成しました。これを受けてか、株主への年間配当金も、この１年で４２円から４６円と増額しており、平成２７年３月期予想は４８円とさらに増額を計画しています。

一方、従業員に対しては、今春闘で労働組合が要求した僅かなベースアップ要求（２５００円）もゼロ回答に終わり、人事制度に基づいた職務給の評価昇給のみとなっています。

大手企業の43%はベースアップをしていると報じられています。これは日本共産党の人が不況を脱するには国民の所得を増やさないといけない。大企業の内部留保のわずかな取り崩しで賃上げしたら、消費が上向き好循環になるのではないかと安倍首相に尋ね、その結果として大企業で儲かっている会社は、賃上げしてくださいということだったと思います。シオノギは薬業の準大手ですから、政府からの要請も応えなくてもいいということですか。

また、決算報告では、利益剰余金（内部留保）は、この1年で２７１億円も増やし、合計４３４１億円にもなっています。これだけ利益を上げ蓄積して行っているのに、将来のことばかり言って社員に一向に還元しない。

今、会社は２０１４年度のビジネスプラン達成に向け、全社一丸となって取り組むことを社長メッセージなどで訴えていますが、これまで会社の為に貢献してきた従業員に蓄えてきた内部留保の本の一部を還元することで従業員のやる気が生まれるのではないでしょうか。

「いつ還元するの？」「それは今でしょ！」