日本共産党シオノギ製薬委員会みんなの広場

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□「生涯派遣」なんて　とんでもない！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一ホームページ読者

　３月１１日、安倍内閣は、派遣労働を無期限・無制限に使えるようにする労働者派遣法改悪案を閣議決定した。「生涯派遣」の危険と、「派遣が当たり前」の世の中にしかねない内容である。とんでもない話だ。（以下「しんぶん赤旗」から）

　労働者派遣は、いつ「派遣切り」されるかわからない、極めて不安定な雇用であり、また劣悪な低賃金を押し付けられる。
　このため、派遣は、派遣先企業で働く正社員の代わりとしてはならないとする「常用代替防止」が原則で、派遣は、「臨時的・一時的」に限るとされてきた。それを保障する制度が、「専門２６業務」を設けた業務区分と、「原則１年、最長３年」とした期間制限だ。
　安倍内閣の改悪法案はこれらのいずれも事実上撤廃しようとするもので、図にしてみると次のようになる。

　　　＜現　行＞　　　　　　　　　　　　＜改悪案＞

派　遣　会　社　　　　　　　　派　　　　　遣　　　　会　　　　社

　｜　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　｜

Ａさん　　　　　　　　　　　　Ｂさん　　　　　　　Ｄさん

　↓　　　　　　　　　　　　（有期契約）　　　　（無期契約）

派　遣　先　企　業　　　　　　　　　　↓　　　　　　　　　↓

　　　　 ｜　　　　　　　　　　派　　　　遣　　　　先　　　企　　　業

　 ↓　　　　　　　　　　　　　　↓　　　　　　　　　↓

原則１年・最長３年　　　　　　　　　３年後　　　　　　期間制限なし

（26業務は期間制限なし）　　　　派遣先企業が、労組・

労働者代表に意見聴取

　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓　　　　　　　↓

　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｃさん　　　　　Ｂさん　

＜人を交代＞　　＜部署を変更＞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓　　　　　　　↓

　　　　　　　　　　　　　　　３年ごとに繰り返し、派遣を継続

図にあるように、派遣会社と有期雇用契約を結ぶ派遣労働者Ｂさんの場合、同じ部署で働き続けられるのは３年だ。しかし派遣先は、派遣労働者をＣさんに交代させれば、同じ部署で派遣を使い続けることができる。またＢさんは同じ派遣先で部署が変われば、派遣のまま働き続けることになる。人を変えたり、部署を変えれば、派遣先はいつまでも低賃金の派遣労働者を使い続けることができるようになってしまう。

　派遣会社と無期雇用契約を結ぶ派遣労働者Ｄさんの場合は、期間制限はない。ずっと派遣のままである。特に、この内容がもし実施されることになれば、「常用代替廃止」原則を保障する制が撤廃されることで、今正社員でも派遣への置き換えが急速に進められる恐れが出てくるだろう。

安倍内閣で閣議決定したということは、今の国会へ出すつもりである。派遣労働のことは今でも大問題だが、こんな法律が通ったらと思うとゾッとする。

　このホームページ読者のご家族や知り合いにも、派遣労働者の方がいらっしゃるのではないかと思う。こんな法律を作らせないために、街頭で反対署名運動などやっていたらぜひ署名してもらいたい。またこんなことが考えられているということを広く知らせて欲しいと思う。