一ホームページ読者
いよいよ春闘の季節である。
国税庁の「民間給与実態統計調査」によれば、民間企業で働く人たちの平均年収は、2002年の447万8千円から2012年の408万円へと約40万円減っている。シオノギで働くみなさんも、同じように減っている人がほとんどだと思う。
一方でこれらの企業の内部留保は、この間、約100兆円増えているという。
シオノギの内部留保(利益剰余金)も、2012年度決算で533億円増やすなど、2013年度第2四半期決算段階で、計約4210億円にもなっていると公表されている。
ならば、今春闘ではぜひともその一部を使って、大幅な賃上げをしてもらいたいところである。
この内部留保について、「しんぶん赤旗」に次のようなことが載っていた(1/20付)。
「安倍政権と財界、連合による昨年11月の『政労使会議』に『経済の好循環実現検討専門チーム(座長・吉川洋東京大学大学院教授)』が注目すべき報告を提出しています。『なぜ、日本だけがデフレという悪循環に陥ったのか』とのべ、日本企業が90年代後半から国際競争力維持のために賃金抑制と内部留保の蓄積を追求し、その結果『企業の利益剰余金は300兆円を超える水準となる一方、賃金は低下した』といい、これは『正常とは言えない』という指摘です」
このように、誰が考えても内部留保は賃金を抑えてため込んだものであるから、その一部を働く人たちに還元することは当たり前のことだろう。
そうすれば、政府がめざしている「デフレ脱却」のためにもなる。
いまや経団連も、経営側の春闘方針である「経営労働政策委員会報告」で、ベースアップを含む「賃金水準の引き上げ」を容認する方向を打ち出さざるを得なくなっている。
また「連合」も、低いとは思うが、5年ぶりに「1%以上のベースアップ」要求をかかげている。
「連合」は、わがシオノギ製薬労働組合の最上部団体でもある。ここはひとつ、賃上げで労働組合に頑張ってもらいたいし、
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