山田 一
暑い、暑い8月も終わり、朝夕少しは涼しくなってきましたが、その暑い夏にもめげず、このホームページの読者のみなさんの中にも、お盆休みなどを利用して、何処かへ行かれた方もいらっしゃるのでないでしょうか。
僕は、この間「世界遺産」に登録された「石見(いわみ)銀山」(島根県大田市)に車で向かいました。しかし評判通り人が多く、時間がかかりそうなので、他の予定も考えてあきらめ、何かないかとさがしたところ、近くの「三瓶山」の山麓に「三瓶小豆原埋没林公園」なるものがあるとのことで、そちらへ向かいました。
言葉はわるいのですが、これがまさしく「ひろいもの」でした。 今から約3,500年前の縄文時代後期に三瓶山の噴火によって埋まってしまった巨木を掘り出して、回りを囲む建物を地下に向けて造り、展示してあったのです。 建物の中へ入る少しひんやりとしていて、目の前にスギやヒノキの巨木(直径1.8mのものなど数本)がどっかと立っていました。
不思議な感じがしました。何千年という時を経て、当時生い茂っていたであろう木がそのままの姿で残っているのですから。いろんな思いが頭の中をめぐり、時間を忘れてしばらく見入ってしまいました。
帰ってきて、この公園のホームページを見たところ、その思いにぴったりの広島から訪れた人が詠んだ短歌をみつけ、うなってしまいました。
「無理矢理に 眠りさまされ 出でし世は 我が縄文より 稚拙なるかも」
今回見そこなった「石見銀山」はいずれぜひ行きたいと思っています。みなさんも一度行ってみませんか。
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