「日本国憲法」が発布された11月3日、全国では「憲法9条」を守ろうと多くの集会やパレードが行われました。
関西地方だけでも、神戸ワールド記念ホールに7,500人、大阪城野外音楽堂2,000人、京都丸山音楽堂4,000人、そして広島では総合体育館7,000人などの参加がありました。
僕はワールド記念ホールへ行き、「憲法」を「9条」を守ろうという同じ思いの参加者が多かったことに励まされました。講演者の一人である76歳の作家・澤地久枝さんの「私は子供のころ“満州”で暮らしました。心の底から戦争に反対です。9条を変えてはいけない。そのことを力の限り訴え続けます」との、本人いわく老体にムチ打っての熱い思い、そしてそれを聞いて涙ぐんでいた隣の席の人に感動して帰ってきました。
一番残念に思うことは、このような国民・市民の思いや運動を多くのマスコミが報道しないことです。新聞について言えば、少なくとも4日付け朝日新聞・大阪版は一切載せていませんでした。上記のような数字は「しんぶん赤旗」で知った次第です。
安倍首相の5年以内の「憲法改悪」発言、外務大臣や自民党政調会長の「核武装」発言などますます右寄りになっていく日本の政治についても、報道はするが、警鐘をならすことに及び腰とも思える多くのマスコミには腹が立ちます。以前なら大問題となり、大臣更迭ものです。
このホームページの読者の中にも、同じ思いの方は沢山いらっしゃるのではないでしょうか。新聞をはじめとするマスコミよ「社会の木鐸(ぼくたく)たれ!」と、声を大にして言いたいと思います。
注 「社会の木鐸たれ」
木鐸とは、元来、古代中国において君主や官僚が法令を発布した時に、民衆にそれを教え知らしめるために振り鳴らした木の鈴のことです。「社会の木鐸たれ」とは社会の人々をめざめさせ、教え導く人で、かつて新聞は「社会の木鐸たれ」と呼ばれ、新聞が社会に向かって警鐘を鳴らし、行く手を示すものでした。
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