第2回のテーマ
日本共産党への「疑問・質問に答える」シリーズ
「疑問・質問に答える」シリーズ(第9回)
Q:“日本共産党は、北朝鮮と同じ”という人がいますか…
A:北朝鮮の無法を厳しく批判してきた日本共産党
北朝鮮による日本への覇権主義的な干渉、テロ事件など国際的な無法行為に対して、最も厳しい批判を行ってきたのが日本共産党であり、同じだというのは誤解されていることによるものです。日本共産党は、35年前から北朝鮮とは断絶状態にあり、それ以来全く関係を持っていません。
北朝鮮との関係についての概略的な歴史的事実を知ってほしいと思います。
・1967年12月、北朝鮮は、南朝鮮(韓国)に武力介入する「南進」を企てます。
・’68年1月、韓国の大統領官邸のある青瓦台を襲撃、その後も各地で“武装闘争”を
起こしました。
・’68年8月、日本共産党は代表団を北朝鮮に送り、「南進」の危険性と有害性を
率直に指摘しました。
・’70年代初頭、北朝鮮の指導者・金日成の個人崇拝を国際的に押し付ける覇権主義的
な干渉が日本に持ち込まれたとき、その誤りを厳しく批判もしました。
・'80年代に、北朝鮮が引き起こした国際的な無法行為――ビルマ(現ミャンマー)の
首都ラングーンでの爆破テロ事件(’83年10月)、公海上の日本漁船
(石川県のイカ釣り漁船)銃撃事件(’84年7月)、大韓航空機爆破テロ事件
(’87年11月)にも、日本共産党は、厳しい批判を行ってきています。
これらに対し、北朝鮮は、“日本共産党は北朝鮮の敵だ”と悪罵を投げつけて
攻撃・干渉をするという態度をとり続けてきたため、’83年以降から今日まで、
日本共産党と朝鮮労働党とは、一切の関係を持っていません。’
北朝鮮の大国主義は社会主義とは無縁
日本共産党は、北朝鮮については社会主義とは一切無関係の国とみています。
北朝鮮の国際的な無法行為の事実、核開発、軍事的な威嚇、個人崇拝体制なども、社会主義の理念に真っ
焦点となっている核・ミサイル問題は対話による平和的解決を
繰り返される北朝鮮の核実験と弾道ミサイル発射は、世界と地域の平和と安定に
とって重大な脅威である
ものではありません。
日本共産党は、この暴挙を厳しく糾弾し、これ以上の軍事的挑発を中止するとともに、
核・ミサイル開発を放棄することを厳重に求めています。
一番の危険は、米国と北朝鮮の軍事的緊張が高まると、当事者の意図に反して、偶発的な事態や誤算から軍事衝突が起こることにあります。一度、軍事衝突が起こったら、核戦争になる危険性もあり、それは絶対に避ける必要があります。
日本共産党は、危機打開のために米朝両国による直接対話に踏み出すべきと、2017年8月に提唱し、日本政府および関係各国に働きかけを続けてみました。経済制裁とともに「対話による平和的解決」をはかること、憲法9条を持つ日本政府こそ、「対話による平和的解決」のイニシアチブを発揮することを提起しています。その後、米国と北朝鮮の間で対話が行なわれるようになりました。
次回は、「大企業を規制したら、日本経済にマイナスだと思うんだけど?」を取り上げたいと思います。
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