「私のはたらく場所がない」「改善はかれ」など怒りの声
2年目を迎えた継続雇用制度募集内容は、「これが継続雇用制度と言えるのか」と、対象となっている
組合員からは怒りの声が上がっています。
その募集内容は、限定された特定の業務で、フルタイム職種は、すでに個人(職制)を特定
したもので占められており、組合員の職種はパートタイム職種に限られています。
しかも、賃金条件が時給800円〜1200円で1週間当たりの所定労働時間数は30時間未満に限定
されています。
さらに、製造ライン業務では土・日曜日及び祝祭日の勤務可能、交代制勤務に従事できること、
自動車通勤が可能なことなどが雇用条件になっています。
それに希望者が多い場合は、所定労働時間数はもっと少なくなる可能性があります。これでは、
継続雇用制度は作ったが、実際に「あなたが働く場所はありません」と言っているのと同じです。
40年以上にわたって会社のために尽くしてきた定年退職者にたいする制度としてはあまりにもひ
どい就業条件と言わざるをえません。長年働いて、やっと定年を迎え、第二の人生を楽しみにして
きた定年退職者にとって、国の都合で年金支給開始を先延ばしにされ、生活のためにやむを得ず働
かざるを得ない現実に、会社はもっと組合員のことを考えるべきです。
また、この問題は19年度の定年退職者だけのものではありません。これから先定年を迎える人
や職場の技術継承の問題などシオノギに働くすべての人々にも関わるものです。
この点からも、労働組合執行部は定年退職者の「個人と会社の問題」などと傍観せず、組合員の
労働条件改善の重要な柱として位置づけて取り組むべきです。
○関連リンク先 |