太郎:来年は参議院選挙だね。
花子:そうね。
太郎:2年前は労働組合から特定候補への投票の依頼が一部の人たちにあったそうだよ。
花子:そんなことがあったの?知らなかった。
太郎:来年の参議院選挙に向けてはそんなこと言ってこなければいいんだけど。
花子:でも労働組合から入れてほしいというなら入れてもいいかなと思う人もいるかもね。
太郎:それもいいけど。問題はね、労働組合という組織を使って押し付けてくることなん
だよ。上は「あくまでも強制ではありません。」と言ってるけど。労働組合の組織
のなかで「どうだ」と言われたら断りにくいし。憲法では国民の思想信条の自由、
内心の自由、ということを保障しているんだ。
花子:むつかしい話ね。でも何となく大事な話のような気がするわ。
太郎:それはね。誰を支持しようが、誰を応援しようが個人の自由ということなんだ。こ
れを侵してはならないんだ。上からこの人に入れなさいとか言われる筋合いはない
、ということなんだよ。
花子:そうね。押し付けられるのはイヤだわ。わたしが投票する人はわたしが決める。
太郎:エライ。それから会社や労働組合がぐるみ選挙で押すのは自民党や民主党の候補者
が多いんだ。
花子:そうなの。自民党はあまり好きじゃないけど、民主党ってどんな党なのかしら?
太郎:自民党と一緒になって悪政を競い合ってきた党だよ。
花子:エー!そんな党なの。
太郎:今の党首だって自民党から来た人だし。大企業の言いなりになって国民の生活を苦
しめるというスタンスは自民党とまったく同じなんだ。そうすれば企業献金も増え
るから。
花子:ひどい。
太郎:日本では今までズーと企業ぐるみ・労組ぐるみ選挙がやられてきたけど、選挙のと
きだけ庶民の味方づらして終わればこっちのものとひどい法案を通してきたよ。以
前、ほかの会社であったことだけど、「みなさんの味方です。」と言って通った議
員に「リストラにあいそうだから助けて!」と労働者が相談に行ったら「会社との
問題ですから私は知りません。」と冷たく門前払いされたって。
花子:言ってることと、やってることがちがうじゃないの。
太郎:後日譚がある。困って日本共産党に相談に行ったら、親身に相談に乗ってくれたっ
て。今まで会社から、「会社の敵だ。」と言われていた日本共産党だけが手をさし
のべてくれたそうだ。
花子:そうなの。選ぶときは言ってることじゃなくてその党がどんなことをしてきたか、
それを見ないといけないのね。みんなにも話してみよう。
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