シオノギのみなさんは他社の出来ごとだと思っていませんか。
「安全・安心」を基本にした製品づくりは自動車メーカーでも製
薬メーカーでも共通したことですが、リコールや製品回収まで共通
にはしたくないですね。
薬の製造では環境(空調・塵埃など)や条件(薬の量・温度湿度・混合など)が厳しく設定・管理されています。製造設備を整えることはもちろんのこと、その設備を使う労働者には操作だけでなく異常や事故の発生を危険予知する経験や知識、そして品質異常が発生した時に迅速に対処できる力量が要求されます。
しかし、シオノギはこの「危険予知能力や力量」を身につけるための人材育成・教育に時間を掛けているのでしょうか。
また、生産現場の労働者の給与を他部門より抑えた『働く意欲が削がれるような』給与体系にしていないでしょうか。
トヨタだけでなく日本の多くの大企業は人件費を抑えるために派遣社員・期間工・契約社員を低賃金で雇い、教育期間もほとんどなく長時間労働させ、3ヶ月や6ヶ月、1年毎などの細切れの契約更新で働かせています。
人材育成の時間を省けば短期的に利益が得られるが、労働者の「技術力低下」「モチベーションの低下」「認識不足(異常を異常と思わない)」となり、結局はリコールやクレームの発生原因となって現れます。さらには、保身(成果主義)のためにクレーム隠しへと進んでいきます。
今回のリコールによるトヨタの損失は1000億円とも2000億円以上とも言われており、さらにトヨタ自動車そのものに対する信頼感の低下によって業績が悪化するのは明白で、これまで浮かした人件費どころではなくなってしまいます。
企業は労働者をもっと大事にしなければならないと感じる。労働者も消費者であることを忘れて貰っては困ります。 そして告発者でもあるのだから・・・
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