私たちの見解
□今行われている改革に会社の将来を憂います
いま会社ではSINGと銘打った「風土改革」、「業務改革」が進められています。全社的に取組まれているこの改革を職場の労働者はどう考え、思っているのでしょうか。労働者の声を集めてみました。
未達・未達とこれまでの従業員の実績・成果をきちんと評価せず、未達の責任を従業員に押し付けて、何が改革か。品質が大事など、これまでと同じことを何度もいっているが、お金も出さず、人の補充もせず、最後は個人の責任、これで何が変わる?
●今になって対話が重視といっているが、成果主義で本気に話ができるはずはない。
●一方で「人は宝」といいながら、「できない者、やる意識の無い者は去れ!」の言葉通り最後は従業
員に鞭(むち)を入れる、ここに改革の本質が表れている。
●今でも、業務で手一杯であるのに、プロジェクトメンバーに選出され、会議出席・資料の準備に追わ
れ、一方、職場では皆に嫌な顔をされ、やってられない。
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改革について、末端の人々からの意見を聞くといいながら、ゴールは決まっていて、やり方も上位か
ら降りてきて、あとは各PJメンバーで考えろ。これでは、本質は何も変わるはずない。
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何か決めつけられて、おしつけられる感じがする。自己変革は強要されて実施するものではない。
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何か戦前のファシズム的な手法を感じる。
●双方向からの評価体制を作ったというが、どう考えても横の職制同志お互いかばいあうし、下の職制
が上の職制にまともに評価できないことも、自分に返ってくるから出来ないことも明らかだ。唯一し
っかり上の評価が出来る末端の協力者は、上申できない。これでどうしてまともな組織といえるのか。
●意識改革は 期限を切って出来るものなのか。
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今製造部ではトラブルが続発し、恒常的な残業となっています。人も他の部署への配転があり減員し
ているなかで、一部の人員でカバーしている。しかし、限界に近く、何時生産に支障をきたすかという
況です。これを放置して、つまりトラブルの原因を真剣に追究して対策をとることが技術継承ではない
でしょうか、プロジェクターで説明がうまくなることのみが技術継承ではないのではないでしょうか。
ここにこそ風土改革をするべきだ。
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このようなことばかりやっていてSONGが目指そうとすることが成功するのかが見えてこない。
資本主義経済のもとでの企業間競争は激烈を極めます。経営陣が会社を守ろうと一生懸命になることはあ
たり前でしょう。しかし、問題なのはやり方です。
上からの「命令」のもと、有無を言わさず一つの方向にもっていこうとするやり方は、私たちの年齢にす
れば、第二次世界大戦の時の日本の軍部のやり方に似ているような気がします。
そんなやり方では、例え一時的に業績は上がったとしても、従業員は真のやりがい・働きがいを見出せな
くなり、やがて疲弊し、長いスパンでみれば会社も破綻をきたすのではないでしょうか。
また、今後、メンタルヘルス面で問題発生の懸念もあります。それはシオノギのコンプライアンスの中に
ある「パワーハラスメントの禁止」にも触れる事態でもあり、人びとの生命と健康に奉仕するという会社の方針にも反するものです。
目標を掲げ、それに向かって会社全体で頑張っていこうという場合、人も、カネも、時間も考慮してやっていくのがふさわしいやり方でしょう。
この数年、会社はもうかっているのに、そしてそれは従業員が頑張ってきたからこそであるのに、それが還元されていません。取り崩して使える内部留保も増えています。
経営陣のみなさん、ぜひ、従業員に報いる方向で目標をめざすかたちにして下さい。
そして、「シオノギで働いていて良かった」と思える会社にして下さい。
最後に労働組合執行部のみなさんへのお願いです。
現在の、組合員に過大な負担と責任を押し付ける会社のやり方でいいのでしょうか。労働者が一番頼りにしたいのは労働組合です。中間管理職のみなさんのことも考えながら、なんとかして欲しいと思います。
以上について、みなさんはどのようにお考えですか。感想・意見をお寄せください。