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私たちの見解

今「労働組合」の上部組織に求められるのは、特定の政党や候補者に  対する支持活動ではありません
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 先日の各職場常会において、今年夏の
参議院選挙で民主党の比例代表候補「柳沢みつよし」氏を応援する説明があり、職場によっては同氏の宣伝カードおよび支持カードの配布がありました。上部組織である「連合・UIゼンセン同盟」からの要請とのことで強制ではないということですが、前回の参議院選挙時に続くものです。

この「労働組合」の特定政党・候補支持については、2006年11月に、本HP上で私たちの見解を示しましたが、今回改めて皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

労働組合と政党との関係について 

 労働組合は、労働者が思想信条の違いをこえて労働条件や暮らしにかかわる要求を守り、実現するためにたたかう組織です。会社や政党、特定団体にしばられたり支援したり、特定政党を支持することは大きな間違いです。

労働組合が特定の党の支持を組合員に義務づけ、投票や選挙運動を押し付けることは、憲法で保障された思想信条の自由という基本的人権を侵害し、組合の団結を破壊することになり、そのことによって一致する要求で団結してたたかう障害にもなります。

政党との間では、共通する目標・要求を実現させるために、お互いに組織の性格・立場を尊重しながら、協力・共同していくことが大切です。

深刻な経済危機のもとで、今、労働組合に求められるものは……

深刻な経済危機のもとで、労資協調主義路線に立つ潮流が、財界・大企業の賃下げ攻撃とも、「派遣切り」から始まった大量の首切り攻撃とも、正面からたたかう姿勢に立ちきれないことにたいして、労働者からも、社会的にも、きびしい批判がおこっています。
 今、労働組合に対しては、失業者の支援、雇用の維持と確保、非正規雇用の正社員化、すべての労働者の賃上げ、長時間過密労働の是正など、労働者の切実な要求を正面から掲げ、踏み出すことが強く求められています

民主党は、国民・労働者の期待を集めて政権についたのに、その期待から大きく後退しつつあると言わなければなりません。そんな政党の候補者に対する支持を押し付ける活動をやっている場合ではありません。

この記事及び労働組合に関するご意見、感想等をお寄せ下さい。

【参考】2010227日付しんぶん赤旗